天翔る風神

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私、天翔る風神ことイヴ・ロンスは、何度も見慣れた豪華な扉の前にいる。それは王のいる間へ続く扉、私は二回ノックをして扉を開いた。 「失礼します。」 中に入ると、玉座に座る王のノエルおじ様、その横に王妃のヤネケおば様、それに王女、王子の四人がいた。 「きてくれてありがとう、顔をあげてくれ天翔る風神…いや、イヴ。」 私がノエルおじ様の前で跪くと、彼は顔をあげるように言ってきた。 「「久しぶりイヴ姉さん(お姉様)。」」 私が顔をあげると、ノエルおじ様の前にきた王子と王女が声を揃えてお辞儀してきた。 この子達の名前はレーラとカイス、15才の双子の姉弟よ。 「2人とも元気にしてた?」 私は2人の頭の上に軽く手を添えてなでた。
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