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「記憶喪失ってやつよ」
「そうでしたか…気を落とさないで下さいね」
「あ、はい。そんなに気を落としてる訳でもないですが;」
「それじゃ次行きましょうか」
「またいつでもいらして下さいね~」
阿求に記憶喪失だと言う事を紫が話し、その場を後にする。阿求は龍雅と龍奈にまたいつでも来るように言って見送った。
「ここが幻想郷で唯一の学び舎よ。多分」
「多分?;」
「ええ、多分。もしかすると他にもあるかもしれないわ」
「おや、どうしたんだこんな大勢で…ってそこの二人は初対面だな」
龍雅達は寺子屋の前に来て、紫が多分幻想郷で唯一の学び舎だと言う。龍奈が何故多分なのかと聞くと、紫は他にもあるかもしれないと曖昧に答えた。
そんな話をしていると、一人の女性が寺子屋から出て来た。龍雅と龍奈を見て、初めて見る顔だというような顔をした。
「慧音(ケイネ)、この二人は外の世界の子達みたいなのよ」
「そうだったのか。私は上白沢(カミシラサワ)慧音、この寺子屋で先生をやっている」
「蘇王龍雅です、こっちは妹の龍奈です」
「初めまして」
霊夢が慧音に、龍雅と龍奈が外の世界から来た子達だと言うと、慧音は納得し自己紹介をする。二人も慧音に自己紹介をした。
「で、どうして私の所に?」
「この子達に幻想郷を案内している最中なのよ。だからここに来ておく必要があると思って」
「そうか。もし何か知りたい事があったらいつでも来てくれ」
「まあ、阿求に聞けば絶対答えてくれるだろうけど」
「む;」
「ま、まあ大抵は慧音さんに聞く事にします;」
慧音が何故自分の所に来たのかと尋ねると、紫は幻想郷を案内している最中だからと言い、寺子屋の場所を知ってもらう必要があると答えた。慧音が分からない事は自分に聞いてくれと言うと、霊夢が阿求の方が良いと呟くと、慧音は何も言い返せなくなった。龍雅がなるべく慧音に聞きに来るとフォローした。
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