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「命蓮寺に到着~♪」
「いたたた;」
「自らスキマに入りにいっても慣れない;」
「まずスキマが着地点から遠すぎるのよ;」
紫が命蓮寺に到着したと何故かご機嫌に言うが、龍雅達はまた着地に失敗していた。霊夢に至っては文句を言っている。
「あら、じゃあ地面すれすれに開けて顔面から激突したいの?」
「それも駄目!;」
「あの~、とりあえず何かご用ですか?;」
霊夢と紫が言い争っている中、命蓮寺の方からフードのような物を被った女性が何か用かと声を掛けてきた。その女性の横には人なのか鬼なのかというような形をした雲があった。
「ああ一輪(イチリン)に雲山(ウンザン)、ちょうど良かったわ」
「はい?…あ、何となく言いたい事は分かりました。要するに中に入りたいんですね?」
「話が早くて助かるわ」
「それじゃ少しお待ち下さいね」
霊夢がその女性の事を一輪、雲の事を雲山と呼び、ちょうど良かったと言う。一輪は何がと言うような顔をしたが、龍雅と龍奈を見た瞬間、霊夢が何が言いたいのか分かった。
一輪は少し待つように言い、命蓮寺の中に入っていった。
「霊夢さん、今の方は?」
「今のは雲居(クモイ)一輪。その横の雲は雲山よ。あの二人はこの命蓮寺の住人よ」
「そうなんですか」
「お待たせしました、それでは中へどうぞ」
霊夢が龍雅と龍奈に一輪達の説明をしていると、一輪が戻ってきて中に入って良いと言った。
「ようこそ命蓮寺へ♪」
「随分豪華に出迎えるじゃない、白蓮(ビャクレン)」
「それはお客様にはおもてなしをしないといけませんので♪さ、そこのお二人さんこちらへどうぞ♪」
「あ、はい」
命蓮寺の中に入ると、白蓮と呼ばれる女性が龍雅達を出迎えた。霊夢が白蓮に結構豪華な出迎えをすると言うと、白蓮はお客様におもてなしをするのが礼儀だと返し、龍雅と龍奈に手招きして座らせた。
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