迷い込んだ兄妹

21/48

101人が本棚に入れています
本棚に追加
/156ページ
「僕は蘇王龍雅です、こっちは妹の龍奈」 「はじめまして」 「龍雅に龍奈ね」 「それじゃ私達は中に入らせてもらうわよ」 「私の紹介がま~だ終わってないよー」 「勇儀(ユウギ)、いたのね」 龍雅が自己紹介を済ませ、霊夢が中に進もうとする。すると、まだ紹介が終わっていないという声がし、一本角の生えた女性が歩いてきた。霊夢はその女性を勇儀と呼んだ。 「いるさ。私は星熊(ホシクマ)勇儀、よろしく」 「よろしくです」 「さ~、中に行きましょうか」 「確かここら辺に…」 「あんた達ここに何の用?」 龍雅達が中に入り、霊夢が誰かを探していると、後ろから声がした。霊夢達が振り向くと、そこには猫娘のような人物がいた。 「ああ、いたいた。燐(リン)、あんたのご主人様何処だっけ?」 「さとり様ならもっと奥。で、何しに来たのよ?」 「この子達に幻想郷を案内してるのよ」 「ふーん、あたいは火焔猫(カエンビョウ)燐、お燐って呼んでね」 「はい、お燐さん。僕は蘇王龍雅です」 「私は蘇王龍奈です」 「礼儀正しくて良い子ね~、誰かとは違って」 霊夢が声をかけてきた人物を燐だと呼び、さとりという人物が何処にいるか尋ねる。燐はもっと奥にいると言うと、何をしにきたのかと再び尋ねる。紫が龍雅と龍奈に幻想郷を案内していると説明をすると、燐が納得し、自己紹介をする。 もちろん同じように二人も自己紹介をし、燐が誰かと違って礼儀正しいと言った。 「それって誰の事かしらね?」 「さあ、誰だろうね~」 「ほら霊夢、そんな事やってると置いてっちゃうよ?」 「あ、こら私置いて先に行くな!;」 霊夢が口をヒクヒクさせながら誰の事かと尋ねると、燐は誰の事だろうとシラけてみせた。ぬえがそんな事していると置いていくと言い、霊夢は先に行くなと龍雅達の後を追った。 「騒がしい連中…;」
/156ページ

最初のコメントを投稿しよう!

101人が本棚に入れています
本棚に追加