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「僕は蘇王龍雅です、こっちは妹の龍奈」
「はじめまして」
「龍雅に龍奈ね」
「それじゃ私達は中に入らせてもらうわよ」
「私の紹介がま~だ終わってないよー」
「勇儀(ユウギ)、いたのね」
龍雅が自己紹介を済ませ、霊夢が中に進もうとする。すると、まだ紹介が終わっていないという声がし、一本角の生えた女性が歩いてきた。霊夢はその女性を勇儀と呼んだ。
「いるさ。私は星熊(ホシクマ)勇儀、よろしく」
「よろしくです」
「さ~、中に行きましょうか」
「確かここら辺に…」
「あんた達ここに何の用?」
龍雅達が中に入り、霊夢が誰かを探していると、後ろから声がした。霊夢達が振り向くと、そこには猫娘のような人物がいた。
「ああ、いたいた。燐(リン)、あんたのご主人様何処だっけ?」
「さとり様ならもっと奥。で、何しに来たのよ?」
「この子達に幻想郷を案内してるのよ」
「ふーん、あたいは火焔猫(カエンビョウ)燐、お燐って呼んでね」
「はい、お燐さん。僕は蘇王龍雅です」
「私は蘇王龍奈です」
「礼儀正しくて良い子ね~、誰かとは違って」
霊夢が声をかけてきた人物を燐だと呼び、さとりという人物が何処にいるか尋ねる。燐はもっと奥にいると言うと、何をしにきたのかと再び尋ねる。紫が龍雅と龍奈に幻想郷を案内していると説明をすると、燐が納得し、自己紹介をする。
もちろん同じように二人も自己紹介をし、燐が誰かと違って礼儀正しいと言った。
「それって誰の事かしらね?」
「さあ、誰だろうね~」
「ほら霊夢、そんな事やってると置いてっちゃうよ?」
「あ、こら私置いて先に行くな!;」
霊夢が口をヒクヒクさせながら誰の事かと尋ねると、燐は誰の事だろうとシラけてみせた。ぬえがそんな事していると置いていくと言い、霊夢は先に行くなと龍雅達の後を追った。
「騒がしい連中…;」
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