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「次は妖怪の山ね」
「妖怪の山?」
「そう、妖怪の山。ここには妖怪達が住み着いて、何やら縄張りだか何だか張っているみたいだけれど」
「そんな所に来て大丈夫なんですか?;」
「まあ、話して中に入れてくれないようなら実力行使で入るのみよ」
「そんな恐い事言わないで下さい;」
紫が次の目的地、妖怪の山に着いたと言い、龍雅がどんな場所なのかと聞く。紫は妖怪達が住み着いていて縄張りだか何だかを張っていると教えると、龍奈がそんな場所に来て良いのかと言う。
紫は話して中に入れないようなら実力行使で入るのみだと言うと、何処からともなく現れた、犬耳と尻尾のある少女が恐い事を言うなと言った。
「あの、あなたは一体?」
(可愛い…)
「私はこの妖怪の山の警備をしている、犬走椛(イヌバシリ モミジ)と申します。ちなみに言っておきますけど私は犬ではなく狼です」
龍奈がいきなり現れた少女に誰かと聞き、心の中では可愛いと呟いていた。少女は椛だと言い、自分は犬ではなく狼だと主張した。
「椛、お手♪」
「わん♪…じゃないですよ!;」
「あら、結構ノリノリだったじゃない?♪」
「うう~;」
(ますます可愛い…)
「ところで何しに来たんですか?まさか私にお手をさせようとしに来た訳ではないですよね?」
紫が不意に椛にお手と言い、手を出すと、椛はわんと言って手を紫の手に乗せた後、そうじゃないと正気に戻った。
紫は結構ノリノリだったとからかうと、椛は顔を真っ赤にして恥ずかしがり、龍奈はその様子を見てますます可愛いと心の中で呟く。椛はその後、何をしに来たのかと尋ねる。
「ああ、この子達に幻想郷を案内しているのよ」
「蘇王龍雅です」
「妹の龍奈です」
「私はさっきも言いましたが、犬走椛です♪でもそれだけの理由じゃこの山には入れれませんね、貴方達三人は」
「あら、冷たいわね」
紫は二人に幻想郷を案内している事を話すと、龍雅と龍奈がここだと言わんばかりに自己紹介をする。椛は再び自己紹介し、それだけの理由じゃ紫、霊夢、ぬえの三人は入れれないと言った。
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