101人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃあ、お願いします」
「元々そのつもりでしたわ。くるくる~」
(その言葉は言う必要あるのかな;)
「さ、とりあえずは回収しておきましたわ。では私はこれで」
「あ、はいありがとうございます」
龍雅は雛に厄を回収してもらうように頼み、雛は元々そのつもりだったと、くるくると言いながら厄を回収していく。龍雅はその言葉に意味があるのかと疑問に感じたが、気にしない事にした。
少しして雛が厄を回収し終わったと言うと、何処かへ飛び去っていった。龍雅はそんな雛に、見送りながらお礼を言った。
「とりあえず次の場所に行きたいんだけど…椛歩ける?」
「大丈夫だよ、これ位心配しなくても」
「いや、山を登るんだから危ないと思うよ?いくら山に馴れてるとしても」
「じ、じゃあどうすれば良いの?私は一応飛べるから良いんだけどそれだと龍雅と龍奈を案内出来ないし…」
「それなら僕が背負って行こうか?」
「えっ!?;」
龍奈が次の場所に行きたいと言い、椛に歩けるか尋ねる。椛は心配しなくても大丈夫だと言うが、龍雅は山に馴れていても危険じゃないかと言う。
椛は飛べるから龍雅と龍奈を案内出来なくなってしまうと、どうすれば良いのか尋ねる。龍雅が背負って行こうかと言うと、椛は顔を真っ赤にして驚いた。
「ん?;どうかした?;」
「え、あ、いや何でもないよ!;えっと…それじゃ、お願いしようかな…」
「うん、分かった。じゃあ背中に乗って」
「う、うん」
(龍雅の背中、暖かくて気持ちいい…)
龍雅は椛の反応に何事かと首を傾げる。椛は何でもないと言い、龍雅の言葉に甘えさせてもらう事にした。
龍雅は椛の前でしゃがみ、背中に乗るように言う。椛は背中に乗ると、乗り心地の良さに、無意識に龍雅にしがみついた。
最初のコメントを投稿しよう!