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「龍雅に龍奈ね、よろしく。それとさっきは妹の穣子がごめんね;」
「さ、さっきはつい芋の香水馬鹿にされたと思ってカッとなってごめん;改めて自己紹介するわ、私は秋穣子よ」
「静葉様、穣子様これからよろしくお願いします♪」
「様付けされたのは久しぶりだわ…」
「昔は結構言われたものよね…確か」
静葉が龍雅と龍奈に妹の事を謝り、穣子も同様に謝り、自己紹介をした。龍奈が静葉と穣子を様付けして呼ぶと、静葉と穣子は遠い昔の事を思い出し、周りには哀愁が漂った。
(静葉様と穣子様の背中が何か悲しく見える;)
「え、えーとそれじゃ僕達はこれで;」
「ええ、またいつでも会いに来てね」
「待ってるわ」
「それじゃ話も済んだし、行こうか龍雅、龍奈」
「うん」
龍奈は哀愁漂っている静葉と穣子の背中が悲しく見え、龍雅が恐る恐る先に行く事を伝える。静葉と穣子はいつでも会いに来てねと龍雅達を見送った。
「もうすぐ山頂だね」
「うん…あ、龍雅、龍奈。あそこが守矢神社だよ」
「ここが守矢神社…」
「どちら様ですか?…あら、椛さんどうされたんですか?」
「早苗(サナエ)さん、私の事はとりあえず置いといて、今はこの子達の事をお話します」
龍奈がもうすぐ山頂に着くと言うと、椛が返事をし、守矢神社を見付ける。龍雅が守矢神社を見ていると、横の方から声がし、その声は椛に何があったのか尋ねた。
椛はその声の主を早苗と呼び、自分の事を後回しにして龍雅と龍奈の事を話した。
「なるほど、この方達は外来人の方で、記憶が無い訳ですか」
「まあ、そんな感じです」
「あ…と、申し遅れました。私は東風谷(コチヤ)早苗と申します、龍雅さん、龍奈さん」
「これからよろしくです早苗さん♪」
「こちらこそ♪」
早苗が話を聞き終え、大体の内容を把握する。早苗はその後自己紹介をした。
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