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「それで、椛さんはどうして龍雅さんに背負われているんですか?」
「それがですね、ここに来る途中ちょっとした事故に巻き込まれまして…」
「事故…ですか?」
「はい、龍雅の頭上から折れた大木が降ってきまして。それで咄嗟に助けたのは良いんですが…」
「見ての通り、椛は左足を怪我してしまった訳です」
早苗は話を椛の事に戻し、椛は道中でちょっとした事故に巻き込まれたと話す。早苗はその事故が何なのか気になり、尋ねる。
椛が龍雅の頭上から大木が降ってきて咄嗟に助けた事を話し、龍雅が椛の左足が怪我してしまった事を話した。
「それちょっとした事故じゃなくて大事故じゃないですか;」
「早苗ー、何してるのー?」
「あ、諏訪子(スワコ)様ちょうど良かったです。ちょっと神奈子(カナコ)様を呼んでこちらに来ていただけませんか?」
「うん、分かった。神ー奈ー子ー!早苗がちょっと用があるから来いってー!」
早苗は話を聞き、それがちょっとした事故ではなく大事故ではないかと言う。すると、神社の中から早苗を呼ぶ声がした。
早苗はその声の主を諏訪子と呼んだ。そして早苗は諏訪子に神奈子と言う人物と一緒にこっちに来るように言う。諏訪子は分かったと、神奈子を呼んだ。しかし…
「………」
「あれ、寝てんのかな?神ー奈ー子ー!!」
「………」
「返事ありませんね、その神奈子さんっていう人;」
「むうー、こうなったら…起きろババアー!!」
「誰がババアだぁぁぁ!!」
「過剰に反応しましたね;」
神奈子からの返事はなく、諏訪子は先程よりも大きな声で神奈子を呼ぶ。それでも返事はなく、龍奈が返事がないと言うと諏訪子は起きろババアと怒鳴り付ける。
するとババアと言う言葉に過剰に反応したのか、神奈子が怒りの表情で出てきた。
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