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―ガコォン…。
暗闇と静寂に包まれた、何処かの校舎の中で
そんな音が鈍く響いた。
現れたのは、1つの扉。
元々あった扉を消し、上塗りするかのように現れた。
年代を思わせる、その木の扉は
妖しく、薄い紫色に輝き…
やがて、輝きを失った。
それは、最早一見ただの扉にしか見えない。
扉は待つ。
誰かが扉を開けるのを…
「―さぁ。運命の始まりだ…」
何処からか、
あの魔王の声が小さく響き、闇に消えた。
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