序章

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刻は満ちた。 ふと、視線を前に向ける。 そこにはいつの間にか一人の男性の姿。 背が高い。 190Cmはあるであろうか? 野性の肉食獣のように引き締まった体躯。 黒い装束を纏った異様な風体。 更に異様な事に、白い、ドクロを模した仮面を身につけている。 「さあはじめましょうか。 忌まわしくも神々しい英霊達の競演劇、“聖杯戦争”をね」 選ばれたマスターは七人。 付き従うサーヴァントも七体。 たった一つの聖杯を巡り、最後の一人になるまで戦い続ける。 美しい銀色の月が照らす夜。 その地に於ける最初のマスター、風原律子は開戦を宣言した。
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