最後の代走

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毎日、チームメートは俺の病室に見舞いに来てくれた。 毎日、仲間達は俺に励ましの言葉を送ってくれた。 毎日、毎日…練習がどんなに遅く終わろうと全員揃って来てくれた。 俺はなんて良い仲間に恵まれたんだ。 俺の病みきった心は仲間達によって少しずつ癒されていったのである。 するとある日、俺は医者の人から思ってもいない言葉を耳にする。 「ねぇ藤井くん。君、義足をつけてみたらどうだい?」 これが俺の新たな野球人生のターニングポイントであったのだ。
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