主人公=イケメンとはかぎらない

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だが、今日2月22日。俺は自殺しようと近くの廃ビルの屋上に居る。 理由は俺が森田達に手をだしたからだ。溜まりに溜まったものが爆発してしまったのだろう。普通のいじめっ子に手をだしたのならまだよかったが、相手が悪かった。教師達は俺だけを叱っていた。いじめをしていた森田達には何も言わなかった。政治家の息子ってそんなに偉いのか?俺は2、3発殴ったが、あいつらはそれ以上のことを俺にしてきたぞ!?って、今さら何を言っても遅いけど。 その後、俺は停学になった。あいつらも停学になるべきだと思うが、教師は俺の話を聞こうともしなかった。 …不公平すぎる、こんなの。ただでさえ不細工に生まれてきたのに、俺だけこんな風な生活を送るなんて…。俺、間違った事したか?今日あいつを殴った以外、俺は真面目に生きてきたつもりだ。なのに、なのに、 祐樹:『ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう。』 くやしい、何かすげぇくやしい。何かものすごくむかついてきた。自分の身分と周りの大人にむかついてきた。 ポタッ、ポタッ。 ?:『…泣いてるの?』 …泣いてる?俺が?…ホントだ。目元が涙で濡れている。 祐樹:『あぁ、泣いてるみたいだ。』 ?:『お腹痛いの?』 祐樹:『…俺これでも中3だから。腹痛くて泣くって、小学生でもいねぇよ。』 ?:『え~!?あたしと同い年なの~!?身長小さいから小学生だと思っちゃったよ~。』 祐樹:『…あのさぁ、どこの誰だか知らないけど、人を外見だけで判断するのは……って誰!!?』
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