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早朝の校舎。
まだ少し肌寒い春先。体育館に60人程の生徒が集まっている。
「今日新入生入るんだよな!?」
「うん!!2人いるらしよ!!」
「可愛い子がいいなぁアタシ」
「不細工来い不細工。私より不細工来い」
「サッチー怖いよ……」
皆思い思いに雑談してる。僕は新入生なんてどうでもいいやぁ。
「僕は新入生なんてどうでもいいやぁなんて面してんなよぉ。今のお前の深層心理は『可愛い子がいいな』って感じだろ。うん。ムッツリ奥手だな。うん。いつも悟(サトル)はそうだから彼女が――「それは言うな忌流夜(キルヤ)!!」
「はぁーい静粛にぃ!!」
委員長の象(カタチ)君が皆を纏める。虐められるだろっ……てくらいに真面目の象徴の象君が、皆を纏めるのはまだ謎のままだ。まぁ才能なんだろうな……
「おい聞いてるか!?お前は――」
ただ忌流夜だけが、耳元でペチャクチャ喋り続けてる。うぜぇな……俺のが先輩だぞ。
「皆も知ってるでしょうが、今日はこのCT学園に新入生が3人!!3人、来ています。」
周りがざわつく。
3人?2人じゃなかったのか。まぁ2人なんて適当な噂流したのはニッチャンだろうな。
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