第壱抄 兵隊さん

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その年もいつも通り、朝家を出発して、昼過ぎに実家に着きました。着いたらいつもおばあちゃんが家で作った梅干しとお茶を飲むのが習慣でした。 その後近所に住む同じ年頃の従兄弟たちと実家の庭で鬼ごっこしたり、かくれんぼしたり…いつものようにはしゃぎ回っていました。   時間は夕刻を過ぎ、西の空が若干暗くなった頃、僕らは解散し、一日目の疲れで僕は居間でウトウトとしていました…お母さんとおばあちゃんは台所で夕食の準備をしていたので、部屋に僕は一人で床に寝そべっていました…
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