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「さて、と…」
ノびている男の一人に近付き、金品を物色しようとすると、
「こら、リナ」
あたしをたしなめるように、半ば呆れたように声をかける金髪の剣士、ガウリィ=ガブリエフ。
剣の腕は超一流。端正な顔立ちのかなりのハンサム。しかし残念ながら、彼の知能レベルはクラゲ並である。
「見ず知らずの通行人をいきなり呪文で吹っ飛ばすのはどうかと思うぞ」
「何言ってんのよガウリィ。コイツらから突っ掛かって来たのよ。で、身の危険を感じたあたしは先手を打っただけ。正当防衛よ。せーとーぼーえー」
「正当防衛した人間が金品巻き上げるのか?」
話しながら物色を続けるあたしに鋭いツッコミを入れるガウリィ。
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