桜幸福論

散りゆく花に君を重ねて

大切な人たちがいる。

大切なかけがえのない２人。

桜によく似た２人。

一人は狂おしいくらいに

恋しくて、愛しいあの子。

一人は心から強く、強く

信じている、大切な友。

桜のような２人。

桜によく似た２人。

けれど彼女は咲き乱れる桜の木

けれど彼は儚く散りゆく桜の花弁

桜の木よ、枯れずに幾度と咲き誇れ。
(けれどその為に犠牲になる彼が口惜しい。)

――…それならば、俺は桜の根になろう。

木を支え、

花を咲かし、

花弁が散らずにすむように。

強く根付いて“２人”を支えるのだ。
(彼が彼女の犠牲になるのならば、俺は愛する女と大切な友のために。)

どちらも欠けることのないように強くあれ。