舞い上がる桜に紛れ込んだ

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「なら少しは高校生らしくなろうとしなよ。」 「ひおちゃんは大人っぽいからいいよね~私は童顔なのに…」 「………君はまず人の話を聞きな。」 そういう言動がまるまる子供っぽいんだといつになれば彼女は気づくのだろうか。 童顔にそれが拍車をかけてるとしか思えないのだが、夢が側で躾してるらしいから放っておく。(下手なことして桜歌が夢に話したときが怖い。) 「……君…背も小さいからね。」 「そうなんだよねぇ…。ひおちゃんは背高いよね!あとシュウちゃんも!」 「秀か…確かに、この間身長計ったときは僕と大差なかったしね。」 「2人とも180cmより高いんだもん!私なんか150cmだよ!」 「サバ読むな。150ないだろう?」 「そっ…んなことない…よ…?」 思いっきり視線を泳がしといて何を言うのか。すぐ顔に出るところも子供っぽい一因だね。 考えを廻らしながらも、机の上の教科書などをしまい、ため息を吐きながら立ち上がる。 「……じゃぁそういうことにしておくよ…。」 「…150cmに1cm足りなかっただけだもん。」 「解った解った。…もういいからほら、寝るよ。」 ぶすくれている彼女の頭をコツンと小突き、ベッドの壁側に寄るように押しやる。 「………えへへ。やっぱりひおちゃん優しい…。」 小突かれた頭を軽く押さえながら桜歌は嬉しそうに微笑み、壁際に寄ってからポスリと横になった。 その姿に目眩を覚える。 ………本当に人の気も知らないで…。こんなに無防備でこの娘は本当に大丈夫だろうか。 まぁ今のところ学校では僕たちが睨みを効かせてるし、夢も側で監視してくれてるから大丈夫か…。
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