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その頃、香苗と祐樹は、途中で魔物に襲われながらも、何とか逃げられていた。
香苗「邪魔よ!!」
香苗「紅き雷よ、一閃の光となりて、我が敵を貫け。【紅き閃光】」
香苗が魔法を詠唱すると、紅い稲妻が魔物達を襲い掛かる。
ピカッ!ドカーン!!ドカーン!!
魔物達「ギャァァァ!!」
魔物達は為す術がなく、紅い稲妻に飲み込まれて行った。
香苗「ふぅ、これで大丈夫ね。」
祐樹「お母さん、大丈夫?怪我はない?」
香苗「もちろん、大丈夫よ。」
グレム「何が大丈夫なのかな?」
ホッとしたのも、つかの間だった。
さっきの香苗の魔法で、居場所がバレてしまったのだ。
香苗「しまった!」
グレム「【闇の束縛】」
グレムは、油断している香苗に魔法を放った。
香苗「拘束魔法ね、やるじゃない。」
祐樹「お母さんを連れて行くな!!」
グレム「邪魔だ!」
グレムは、走って来た祐樹にすかさず蹴りを入れた。
祐樹「ガハッ!」
案の定、祐樹はあっけなく吹っ飛ばされた。
香苗「祐樹!お願いだからウチの子に手は出さないて!!」
グレム「うるせぇ!お前は黙ってオレと一緒に来ればいいんだよ!」
その時、吹っ飛ばされた祐樹から、膨大な魔力が溢れ出た。
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