先 生 の 幼 少 期

4/6
前へ
/120ページ
次へ
「その…仲良くなるのが難しくて一人でいつも遊んでた。」 『寂しくなかった??』 「友達が近く居るのが非日常っていうか…居ない時が多かったから普通だった。」 『そっかぁ…』 「で、俺は死にかけた。一人で遊んでる時。」 『えっ??死にかけたって…』 「一人で公園で遊んでた。5歳の時。サッカーボールが側の道路に転がっていったのを俺は追いかけたんだけど、道路に出た瞬間車にはねられた。」 『怖かった…??』 「不思議と怖くなかった。一瞬だったから。本当に一瞬。横を向くと車がすぐまで迫っていて逃げなきゃって思ってるのに…気付いたら病院のベッドの上だった。その時はなんで皆泣いてるのか分からなくてさ。ただ口に付いてる管が苦しかった。」
/120ページ

最初のコメントを投稿しよう!

380人が本棚に入れています
本棚に追加