私 の 幼 少 期

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「肺ガンかぁ…」 『そう。でも色々と転移しちゃって…末期の時は痛みが凄かったって…。』 「苦しかったろうな…」 『でもね、私とかお姉ちゃんの前では笑顔なの。いつもの。お父さんなりに心配かけたくなかったんだと思うけど、その笑顔のせいで、いつかは退院して家に帰ってくるんだろうって思ってた…』 「お父さん、里奈たちに心配掛けたくなかったんだろうな…。」 『でもある朝電話が掛かってきた。お母さんは電話を切るなり泣き崩れちゃって…泣きながらお母さんは“お父さんを迎えに行こう”って言った…。』  
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