私 の 幼 少 期

4/6
前へ
/120ページ
次へ
私とお姉ちゃんは お父さんが帰ってくると思った。 病院に行くとお父さんは寝てた。 お父さんの大きな手を触ると 冷たかった… その時の感覚だけは覚えてる。 幼稚園生の私は“死”というものに 直面したことなかったから なんでお父さんが冷たいのか分からず 『お父さんの おてて つめたいね。』 ってお父さんの手に ハーハー息を吐きかけてた。 「里奈…??お父さんはね、お空の遠い所に行ったんだよ…。」 お姉ちゃんが声を震わせながら言った。 『しんじゃったの??』 お母さんが私を抱きしめた。
/120ページ

最初のコメントを投稿しよう!

380人が本棚に入れています
本棚に追加