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私とお姉ちゃんは
お父さんが帰ってくると思った。
病院に行くとお父さんは寝てた。
お父さんの大きな手を触ると
冷たかった…
その時の感覚だけは覚えてる。
幼稚園生の私は“死”というものに
直面したことなかったから
なんでお父さんが冷たいのか分からず
『お父さんの おてて つめたいね。』
ってお父さんの手に
ハーハー息を吐きかけてた。
「里奈…??お父さんはね、お空の遠い所に行ったんだよ…。」
お姉ちゃんが声を震わせながら言った。
『しんじゃったの??』
お母さんが私を抱きしめた。
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