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気づけば私は山はずれの刑務所にいた
薄暗い独房だ、窓には頑丈そうな鉄格子
目の前の机には一枚の紙
その紙にはどうやら俺の起こしたらしい事件が書いてある
強盗や殺人、死体遺棄など…
これだけ派手にやれば死刑だろう、いや死刑だな
俺は確信していた
しかし死ぬのはいやだ、確かに俺は何人も殺した
それが簡単に死刑なんてどうだろう?
死ぬのは嫌だ、怖い
なんとかして生き延びてやる…
そんな事を考えていた
その時刑務官が俺を呼ぶ
「出ろ、お前の刑の執行が決まった」
俺は泣いてわめいて命乞いをする
しかし抵抗もむなしく俺を二人の体格のいい刑務官が引きずる
そして首に縄をかけられ床が落ちる
それからはほんのわずかだった
苦しい、息が出来ない、頭がボーっとしていく
そして俺の意識は薄れていく
俺は…死んだんだ
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