罪…

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どれだけ経っただろうか、俺はまた看守の声で目が覚める 「起きろ、飯だ」 なに?俺はとっくに死んだはずだ! 俺は考え続けた 「ひょっとして…夢か?」 だってそうだろう、 死んだとしたならばこうして生きているはずがないのだ 俺は安堵の息を漏らす 然し今度こそ看守が来た 「出ろ、お前の刑の執行が決まった」 そしてまた看守が俺を引きずっていった そして首に縄をかけ床が開く 苦しい、これは確実に死ぬ 確証が持てた 然しまた俺は独房の中にいた やはり前と同じく看守に起こされる そして朝飯を食べ暫く経てばまた看守が来る 二人の刑務官が俺を引きずるのだ 首に縄をかけられ、床が開く 苦しくもがいて、死ぬ 確実に苦しいはずなのだ、死ぬほど苦しいのだ しかしやはりまた俺は独房にいた これが暫く何十回も続いた 常人なら発狂してしまうだろう 当然自分もそうなった いつ俺は死ぬんだ? いや、何故俺は死んでいないんだ? 頼む、誰か早く俺を殺してくれ! そんな事を考えすぎて発狂してしまったのだ
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