北校舎屋上。

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「はぁ。」 空高いなぁ。 うわーてか、どうしよう。 俺…落ち込んでる。 「雅也、お前大丈夫?」 右隣から声が聞こえる。 「なーにが?」 「いや…だって…ふっくくっ。無理っすって!」 アハハハハと大爆笑の駿(シュン)が視界の端で、空を遮る。 「てっめぇ!笑うな!」 「いや、だって雅也に、この雅也にっ!」 もう堪え切れないといったようにコンクリートの床をバンバンと叩いて笑う。 同時に沢山ついた指輪がカチカチと鳴る音も聞こえる。 「はぁ。」 もうなんでもいいや。 笑われてるのはムカつくけど事実だし。
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