北校舎屋上。

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「でもさ、お前告白初めてだよな。」 やっと笑いが治まったようで手を後ろに突きながら問う。 「そうだよっ。」 「でも、どしてあの子?」 俺も起き上がり、胡座をかいて俯いた。 「……かわいいから。と…やさしいから。」 「かわいい?…えっ!?てかなにそれ!?真っ赤!!」 そしてまた笑い出す。 「えっうそ!なになになに?雅也本気? いつも女なんかめんどくせぇっていってたじゃん。」 あらやだ。 何て言いながら楽しそうな顔でこっちを向いて おばさんみたいな仕種をする。
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