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『続きまして、学年主任のレイスール=シビリアン先生からのお話です』
壇上へ上がったのは黒髪を後ろで縛りポニーテールにしている165cm程の20代前半の赤渕眼鏡をかけた女性。薄い桃色の口紅が何とも色気を感じさせていた。
『只今紹介に預かったレイスール=シビリアンだ』
レイスールは軽く頭を下げ終えると二百人程の一年生の列を見渡す。
『えークラスは明日発表となるわけだが、この中には私が担任となる生徒も出て来る。その時は厳しく行くからな!覚悟しとけよ!』
不敵に笑うレイスールに一年生達の顔は引き攣っていた。
『はは。厳しいとか言われたら当たりたくないっすね…』
生徒達の声を代弁するかのようにセツは呟き苦笑する。
『でも厳しい先生の方が早く強くなるかもしれないよ』
アイルの言葉にセツは苦笑する。
『でも厳しいと俺泣いちゃうっす』
おどけるセツにアイルはまったくもぉ、と声を上げ呆れていた。
『でも…』
急に真剣な表情になったセツにアイルは首を傾げた。
『強くならなきゃな』
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