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弾幕大戦が始まった。
藍の打った式神からは無数の弾幕を出し、藍を包みこんだ。
霊夢も負けじとお札を飛ばして動きを封じる。
どちらも似た(?)ような技だけに互角の闘いになっていた。
やはり巫女だけに強い…ましてや今は主人が不在で式神としての力が不安定だ。
橙を式神としてつかう…?
いやいや、むしろ悪化するだけだ。いまはスペルの式神を操作するので精一杯。インビジブル効果も発動できないのに…
それに…
それに橙がかわいそうだっ!!
今はこれが最善手。余計なことは命取りだ。それに封魔陣は比較的簡単なスペルカード。避けつつ攻撃したほうが早い。
霊夢「ほら、どうしたの?いつもより張り合いがないわね。」
藍「いつも?あなたとは春冬異変以来張り合ってないけど?」
霊夢「つまり前に闘った時より弱いって事よ。」
事情を説明しても聞いてもらえないからこうしてるわけで…
霊夢はそういうせっかちで力押しするところがあるから、事態を悪化させるのだと言う。
…紫様いわく。
霊夢から放たれたお札がどんどん藍達に狭ってくる。
ほとんど身動きがとれない状態だ。
橙「いたっ」
橙にお札が当たりかすり傷を作る。
っていうかつけやがった!
つけやがったなぁぁあぁあ!!
藍「橙っ!…橙をいぢめるなぁぁぁ!!」
弾幕を振り切り霊夢に直接攻撃を加える。
霊夢「ぐっ……流石にやるわね…フンいいわ話だけでもきこうじゃない。」
ようやく話を聞いてくれそうだ。
霊夢は肩を押さえている。
私達は今朝起きた事の全容を話した。
霊夢「突然消えた紫、ねぇ…式神であるあんた達が知らないなら宛てがないわね…」
藍「ただ一つ言えるのは紫様はまだ生きてる。式神としての力が使えるのはたぶんそのせいだと思うんだけど、力が弱まってる。」
霊夢「…幻想郷にいないなら境界の中かしら?あいつの得意分野でしょ?」
藍「確かにそれだといろいろ説明はつくけど、それじゃどうやって境界にいけばいい?」
霊夢「私は結界として境界を作れるけどそれ以上は無理だからね」
そもそも境界とは物事の隔たりである。八雲紫はそれを操る能力を持っている。
霊夢「とにかく、誰か詳しい人をあたるしかないわね、そうだ!紅魔館のパチュリーならなにかわかるかも!」
パチュリーは紅魔館の魔術図書館に篭っている魔法使い。彼女は果たして私達の助けになるだろうか…
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