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硝子戸を押し開けた途端にがやがやと喧騒が耳に飛び込む。
そうしてその元であろう廊下に出来た人溜まりに小さく溜息をついて、靴を履き替える。
張り出された紙には名前の列が並び連なれている。
一足先に紙を覗き込んでいる彼女はにこりともせずに私の方に向き直り、一言。
ξ゚⊿゚)ξ「あら、今年も同じクラスみたいよ」
ζ(゚ー゚*ζ「……嬉しいな」
ξ゚⊿゚)ξ「?何か言った?」
ζ(゚ー゚*ζ「……ううん何でもない。あ、今年もよろしくね」
ξ゚⊿゚)ξ「仕方ないわね」
笑み一つ浮かべず、冷たい言葉で返答する彼女。
しかし、その頬は赤みを帯びているのです。
嬉しい時、貴方は頬を赤らめて大きな瞳を潤ませる、私だけが知っている貴方の見えない表情。
私も貴方と同じクラスになれて嬉しい、本当に。
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