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あっという間に時間は流れる、ふわりと待った花風はいつの間にか少しの湿り気を帯びていく。 くるりと巻いた彼女の髪が跳ね上がるのと私の心が跳ねるのはきっと比例していくのでしょう。 春は終わり、夏が来る来る。 くるくる廻ってまた春に。 花弁がひらりと舞い落ちて、春物語は終わりです。 煉瓦道を少し慣れた足取りで歩く私は変わらず、彼女を愛しているようです。 「でれ、遅い」 「……ごめんね」 「仕方ないわね……それにしても今日は暑いわ」 「もうすぐ夏だもんね、やだなぁプール」 「本当よ、焼けちゃう」
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