一章

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まぁそんな事は良いとして体育館に転校生が入ってきたみたいだ。 さっきまでシンとしていた体育館が騒がしくなった。 何・・・あれ 気持ちわるっオタク? ダサいよなあれ チッはずれかよ いや ごめん。流石にアレはないと思う。 ここまで王道だとなー。 頭はモッサリとした黒髪。前髪で隠れた目には、一時代前の分厚い眼鏡。 俺が言うのもなんだが、オタクにしか見えない。 少し現実逃避の為、愛を見てみると 泣いてる? 涙を流してるんだが・・・・ 唖然として愛を見ていると、いきなりハッとし此方を向いた。  「き、樹壱!あ、ああれあれ!おおお、おうどっ」 まずは落ち着け。 その意味を込めて、頭に手を置くと深呼吸してから話始めた。 あ 通じたんだww。  「ねぇ!あれ凄いよ!凄すぎ!なんて王道なの!王道バンザイ!もうテンション上がりまくりだよこれ!」  「俺泣いちゃったよ!なんであんなになったの!ヤバイよこれ!楽し過ぎだぁぁ!!」 完全に暴走してる。 面倒だから放置しておこう。 に、してもだ。 アレはバレバレの変装だろ。 どうして誰も突っ込まない。
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