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まぁそんな事は良いとして体育館に転校生が入ってきたみたいだ。
さっきまでシンとしていた体育館が騒がしくなった。
何・・・あれ
気持ちわるっオタク?
ダサいよなあれ
チッはずれかよ
いや
ごめん。流石にアレはないと思う。
ここまで王道だとなー。
頭はモッサリとした黒髪。前髪で隠れた目には、一時代前の分厚い眼鏡。
俺が言うのもなんだが、オタクにしか見えない。
少し現実逃避の為、愛を見てみると
泣いてる?
涙を流してるんだが・・・・
唖然として愛を見ていると、いきなりハッとし此方を向いた。
「き、樹壱!あ、ああれあれ!おおお、おうどっ」
まずは落ち着け。
その意味を込めて、頭に手を置くと深呼吸してから話始めた。
あ
通じたんだww。
「ねぇ!あれ凄いよ!凄すぎ!なんて王道なの!王道バンザイ!もうテンション上がりまくりだよこれ!」
「俺泣いちゃったよ!なんであんなになったの!ヤバイよこれ!楽し過ぎだぁぁ!!」
完全に暴走してる。
面倒だから放置しておこう。
に、してもだ。
アレはバレバレの変装だろ。
どうして誰も突っ込まない。
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