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間抜けな変装をした転校生を見ていると、転校生はステージに上がった。
さっきより周りが騒がしい。
見た感じ生徒会も動揺が見られる。
何か吹き込まれたなアレ。
1人だけ平然としているのは、・・・我等がキングをも支配する腹黒生徒会副会長様だ。
あぁ。
何か王道イベント起こったな。
きっと転校生を迎えに行き、偽笑顔を「気持ち悪い」と言われ見破った事に気に入り、接吻したと。
ステージに上がった転校生は一度生徒会に軽く頭を下げると、会長が合図を出した。
それを見た転校生は、副会長を見ると顔を真っ赤にし、おもいっきり睨み付けてから此方を向いた。
ほんとに王道イベントあったのか。
半信半疑な疑問は、今ので確信に変わった。
何ともわかりやすい奴が来たな。
あ。
転校生が話すみたいだ。
「初めまして。俺・・・ぼ、僕は佐野彼方(サノカナタ)です。これからこの大舘(オオタチ)学校に通う事になった、なりました」
今、「なった」って言ったよな。
最初も俺って
大丈夫かあれ。
「この学校で、今より更に上を目指していく、いきます。まだ不慣れで、迷惑をかけ・・・お掛けすると思いますが多目に見てくれ、ください」
まただ。
あんなに間違って誰も違和感を感じないのか。
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