一章

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騒ぎ出したら止まらない目の前の光景に呆れながら、この騒ぎの元になるであろう転校生を見てみる。 遠くてあまり見えないが、確かに震えてる。 恐怖と緊張で泣きたくて震えているのか、怒りを抑えて震えているかわからない。 けど、多分後者で震えいると思う。 もし転校生が王道ならの話だが。 俺が転校生について考えてる中、未だに何も喋らない転校生に腹を立てたのか不良(仮)がまた叫んだ。  「なんとか言えよ屑!ゴミみたいな面して!」 嫌、面は関係ないと思う。 突っ込みを心の中で入れていると、転校生はマイクを口元に持っていきこう言った。  「うぜーんだよ。馬鹿共が!容姿が酷いだけでこんなに言われるとかあり得ないだろ!つか俺はオタクじゃねーし。勿論屑なんかでもねー。それに屑って言った方が屑だろ。馬鹿。屑。禿。なんだよ?んなに、この姿が気に入らないなら変えればいいのかよ!」 一瞬にして周りが静かになる。 転校生の言った事に呆然としてる。 まぁ、あれは確かに驚くが・・・・。  でも思ったよりキレるの早いな。 その上言い方が餓鬼過ぎる。 小学生と同じ思考でもしてるのか。 「馬鹿。屑。禿。」って。 それから暫くしてようやく動き出す。やはりあんなんじゃ退けないようだ。 皆我に返えるとまた騒ぎ出す。 なら変えてみてよ! 今此処でだがな! 絶対無理だろ!!
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