一章

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あーあ。 転校生がこれじゃあまた怒るんじゃない。 まぁ見てると楽しいが。 案の定、また転校生が切れた。  「ああ゛?そんなにこの容姿が気に入らないのかよ!まぁ俺も暑苦しいから嫌だし。第一彼奴の為に何でこんな格好するかわからないし。」 後半ブツブツと不満を漏らすと  「これでいいのかよ!」 と言うと、頭のモッサリ黒髪と眼鏡が宙に浮いた。 宙に浮いたものを見たらみんな驚いて慌てて転校生を見る。  そこには、焦げ茶色の髪。アーモンド型の軽くつり目になった猫みたいな印象の美少年がいた。 皆あり得ないと思っていたからだろう。 誰一人として動けない。 最初に動きだしたのは、甲高い叫び声。悲鳴とも言う。 キャァァー! その音で皆は騒ぎだした。
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