一章

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ちょっと待て愛。俺はお前に強制的に連れて行かれてこんな男子校に居るわけであって、自分の意思で来たわけじゃない。 とまぁ、心の中で俺が抗議して見るが勿論聞こえないので話を続けた。 因みに最後の言葉は無視だ。 「樹壱が可愛いのは後でにしておいて・・・。それでさ!転入生と仲良くなっておこーよ。そしたら転校生が攻めズに攻められてあわあわ困ってる所とか赤面してる姿とか見れるし!」 おいこら お前の"後で"は後で妄想するの意味だろ。 俺で妄想すんな。 つかお前だけ仲良くなれ。 「個人的には樹壱が総受けになるのが一番萌えるんだよなー」 本当に個人的だけどな。 「あ、でも樹壱は攻めもいけるよね!ならいっそ樹壱も転入生を攻めちゃえばっ!」 お前の捏造は辞めてくれないか。 「あー、だけど樹壱は"ネタチ"とかも意外にいいかも。」 普段俺はお前にそう見られてるのか。 「でもそしたら俺の樹壱じゃなくなっちゃうからー【樹壱の総受けor攻めにしよう計画☆】はやっぱり駄目かなー」 愛、もうめんどくさいよお前。 ※ネタチの意味 ネタチとは見た目は受けですが、ベッドに入ると「あれ?何これ・・・」というような感じに、攻めになる人の事を表します。
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