ある日、晴れのち雨

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突然だが、あなたは人間の三大欲求というものを分かっているだろうか。 食欲、睡眠、性欲の三つだ。 このどれもが人間には必要とされる。だが、正直性欲は自分で処理出来るから大丈夫であると俺は思う。睡眠もその限界に達してしまったら、自動的に満たすことが出来る。 食欲だけは、他の動物や植物の命を貰わなければ得られない。それは当たり前のようであり、残酷なことであり、自然の摂理とも言える。 俺達が生きる、それは他の誰かを蹴落とすことになる。そう考えると弱肉強食とはよく言ったものだ。 つまりはだ、俺が言いたいことは人が生きて行くためには食欲が最も大事あると思うんだ。 「……なぁ。お前もそう思うだろ。食欲は一番人間らしい欲だと」 「あの……お客さん。いつまで粘ってもその両手のおにぎりはあげませんから」 「何だと……?お前は俺の話を聞いて感銘を受けなかったのか!?」 「自然の摂理よりも、先に社会のルールを守ってもらわないと」 チッ、しけたコンビニだ。 食料確保が失敗した俺は散々貶してから店を跡にした。
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