世界で一番ワガママな恋

ある日、晴れのち雨

ある日の昼下がり

天気は素晴らしいほど良好、気候も穏やか。
サラリーマンやOLの方々、それに時々見かける、学校をサボって青春を謳歌している学生の皆さん……

そんな今まさに人生を生きている人々が俺の視界を通っている。
……俺も人生を生きているが。

まぁ、そんな俺はこの都会には少ない自然溢れる公園でそんな人間観察の実施中だ。

別にそんな趣味がある訳でも、リストラされて落ちぶれて鳩に餌撒いてるのでもない。

ただ、

「やることがない」

つまりは暇な訳だ。
さっきも日雇いのバイトに行く途中に昼飯を調達しようとした。

失敗

そんなすこぶる機嫌が悪い時にバイトがドタキャン

呆然……そして涙

そういった経緯で俺はその日その日を生きる生活費が無くなりやることもなくなったと。

めでたし、めでたし

……

…………

………ぐぅ……

……腹減った。