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街を一通り歩き、また元いた公園に戻ってきた。
てかもう疲れた。
それにさっきから腹がなりっぱなしになってる。
もう、3日ぐらいまともに食べてないからなぁ……
でも、そんな時こそ元気よくいこう
着ていたスーツの上着をベンチかけ、激しく踊ってみた!
…………体力が極端に減った。
しかもだれもいなかったから、余計に虚しくてしょうがない。
どこか別の場所に行くか……
上着に手をかけたその時、手の甲に冷たい感触がした。
見上げてみると、暗く厚い雲が空一面にかかり、顔にも冷たさを感じた。
「あーあっ……」
降ってきた。今日は仕事無くなるし、何も食えないし、最悪な日だな。
次第に激しくなってる雨を気にせず見上げ続ける。
髪も服も濡れて体に張り付くいて気持ち悪いし、水を吸いとって重くなる。それに、さっきまで汗だくだった身体がひんやりとしてきた。
ただ、それでも雨を動かずに眺めていた。
こうしていれば、嫌な思い出も一緒に流れていくような気がする……
……とかかっこつけてみたりして。
「…………」
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