執事とメイドと生徒会

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そして今に至る。 「一年も生活してまだ慣れませんか…」 「幼馴染なめんじゃねー!永遠に違和感持ち続けるよコレ!ね、太一!」 「まぁな…」 「とにかくさー昔みたいに泥まみれになって遊びたーい、ねー遊びに行こうよー」 テーブルに突っ伏し駄々をこねるいつき。 「いけません、新年度を迎え生徒会の仕事は早速山積みです」 手渡された書類の隙間から招待状がこぼれおち、大きなテーブルの上に散らばる。いつきはそれを拾い上げると、眉間にしわを寄せる。 「……なのに来週のお茶会はオッケーしたわけだ」 「せっかくの招待を無下には出来ません。いつきお嬢様もこれから社交の機会がより一層増えますから、こう言う事も良い勉強の一環になりますよ」 いつきの手から招待状を取り暁がそう答えると、プツン、と何かがキレる音に三人は首をかしげ、そしていつきを見、表情を強張らせた。 「もういいよ馬鹿!暁兄ィなんか知らない!!」
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