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あの時、瓶の底に僅かに残っているジャムみたいな最後の一匙の私の無邪気さだとか子どもらしいかわいらしさだとかは残らずなくなってしまった。
先生は分かっていたんだ。私に何したって拒否らないし、私の親が気づいて学校に乗り込んでくる事が決してないって事を。
教師ってやらしい商売だね。生徒の家庭の事情なんでちょっと様子を見れば中身が透けてくるだろうな。中西先生は職権をフル活用してきっと今までも私みたいなオモチャを何回も手にしているのかもしれないと思った。
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