泥棒猫

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先々週の記憶をゆっくりと手繰りよせる。 「紫のドラゴン?」 ライターに描かれていたしなやかな架空の生き物の絵を思い出した。持ち主の顔はもう思い出せないと言うのに。 私がそう呟くと僅かな間の後に平手打ちが飛んできそうだったのでさっとよけた。
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