よそびと

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目が覚めたら、外は明るかった。 暖かそうな黄色い光がカーテンを透してわかる。 手を伸ばして目覚まし時計をチェックすると、起きるべき時間を1時間過ぎている。 携帯のアラームも目覚まし時計も、とっくにスヌーズを諦めていた。 「やっちまったな」 1時限目はサボりになってしまった。 自己嫌悪と諦観が肩にしな垂れかかってくる。 たぶん、こうして不登校児は出来上がるのだ。私はもう大人なのに。 嫌な目覚めだ。 階下に下りると、父はとっくに出た後で、母はスーツを着て洗濯物を干していた。 母は、私のパジャマ姿に批判的な顔をしながらも何も言わない。 私も何も言わない。言えない。怒られたくない。
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