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木々の間から差し込む太陽の光を浴びながらロウファはとぼとぼ森の中を歩く。
ロウファの家は王都より少し離れた森の中にある。
この森は王族が娯楽のために来る場所で一般市民は立入禁止区域。
ロウファの父はそこの森番を勤め、森の入口にある小屋で侵入者を監視している。
その小屋まで行かねばならぬのだが、これが結構遠い。
「お母さんが行けばいいのに」
ロウファはため息を着いて忌ま忌ましそうにお弁当を見た。
そしてもう一度ため息を着いた。
「あ・・・」
小屋がやっと見えて来たと思ったら小屋の前に馬車が停まっていた。
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