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「ごめん…!聞くつもりなかったんだけど …。気になっちゃって…。聞かなかった フリしようと思ったんだけど!それも罪 悪感が生まれる気がして」
わたしは、それを一息にしゃべった。
力斗も、俊も何も言わずただ驚いているようだった。
持っているハンドタオルにぎゅっと力を入れた。
「いつから…?」
「少し前に。ドアの近くっぽくて、声がよ く聞こえたから…」
「ってことは!俺のあのこっ恥ずかしい台 詞を…!?」
すると、それまでに黙っていた俊が、乾いた笑いをした。
「別に、お前の気持ちなんか今さら本田に 隠せるもんじゃないだろ」
「な!」
苗字に戻っていることにチクッときた。
けど…
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