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「おはよう!俊!」
わたしは、変わらずに接するって決めたから。
「はぁ!?」
すかさず力斗が馬鹿にしたように反応した。そして、俊は、一瞬顔を赤らめたように見えた。
そのまま力斗を抜かし、クラスの方へ歩いた。
やっぱ返事してくれないか…。そう思った矢先、彼は立ち止まり振り返った。
「…おはよ、…夏希」
わたしはそれで、胸がいっぱいになった。
「力斗。…もう、分かってるよな?夏希も 、いい加減素直になれ」
そう言うとまた歩いて、曲がり角で見えなくなった。
残された、わたしたち。
どうしよう、どうしよう、どうしよう…!
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