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かあああっと、熱くなるのが分かる。
嬉しいな…。
前のわたしだったら、嫌疑ばかりして聞きもしなかったのに。
「ほら、そうやって笑ってたほうがいい」
「でも、わたし最低なんだってば!」
自分で言っときながらじわじわと涙が込み上げてきた。
「他人を利用した。力斗を傷つけた。自分 のことばかり考えてた」
「泣くな!俺は、夏希が好きだよ。どんな 夏希でも、やっぱ根は優しいから。…ほ かのやつには渡したくないよ本当…。で もな、両思いなんだから、我慢する理由 なんて1つもねーじゃん!」
嬉しい、嬉しいよ…。
わたしは、もう迷いは無くなった。
「じゃあもう一度、聞くね。―――俺と、 付き合ってくれますか?」
少し、
意地悪をしたくなって出た言葉。
「――これで、本当に…さよならだね」
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