さよなら

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「そういえば」 ふと、力斗が足を止めつられて止める。 「今度はお前がふったんだ!?」 ははっと、笑い満足したかに歩きはじめた。 「―――え?」 「え?」 わたしの異変に気づいたのか、再び足を止めた。 「………わたし、ふられたよ?」 「あれ?」 「わたしが力斗に『大嫌い』って言った日 、俊にも大嫌いって言われた」 「…あいつ、そんなこと一言も…!」 「ん?」 「…まぁ、いっか」 そう呟き、再び歩き始めた。繋がれた手、教室までの距離はもうちょっと。
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