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デート当日。
俺は、二つの考えを持っていた。
夏希をふるか、
付き合い続けるか。
夏希を見て、考えよう。
―――
「イルカショー見るか!」
「うん!」
良かった。夏希、楽しそうだ。
安堵したのもつかの間。
お昼、俺がトイレから戻ると夏希はベンチに居なかった。
心配になって、辺りを見回すと近くの木陰で電話しているようだった。じゃあ、待っているしかないな…。
帰ってきた夏希は、ひどく浮かない顔をしていた。
こんな顔にさせるのは、恐らく、
お前だろ。
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