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「さて、僕ももう戻るかな!」
「えっ…私の任務のことで呼んだんじゃ…」
じゃなかったらコムイさん、何しにここへ…
「任務はまだ入ってないよ。まあすぐに入るかもしれないけど…それに…」
『室長ぉぉおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!』
「……」
「……」
突然遠くから聞こえる声に、二人とも固まる。
「…早く戻らないと、リーバーさんに怒られるんじゃないんですか??」
「…そうだね…((苦笑
じゃあ僕はもう戻るよ。…君は少し、休んでて。」
そう言ってコムイさんは行ってしまった。
それからしばらくして、
『どこ行ってたんですか室長ぉぉ!!!』
と、激怒するリーバーさんの声が聞こえる。
耳をすませると、どうやらコムイさんはいつものアホ声で適当にあしらっているようだ。
「…もしかして…」
励ましに来てくれたのかな…?
「……」
そう思った途端、無意識に顔の筋肉が緩む。
――――――――私には、私を励ましてくれる沢山の人がいる。
その人たちがいる限り、私が寂しくなることはないよね。
私は、首にかかった小さな十字架のついたネックレスを握りしめた。
今度は絶対約束するよ。
また、貴方と会えた時はもう泣かない。
笑顔で言うんだ。
『お帰り』…と―――――――――――――――――
END
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