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「また私の負けかぁーっ…」
冷たい床の上に散らばるカード。
そのカードを拾い集める、愛しい貴方。
「僕にカードで勝とうなんて、まだまだですよ。」
カードをきる、そんな何気ない仕草にも見とれてしまって。
あぁ、私はこんなにも彼が好きなんだと改めて感じる。
「だってアレン…イカサマしてるんだもん…」
子供みたいに、むぅっと頬を膨らませる。
貴方の気を引きたいが為にやってるだなんて。
そんなこと知ってるくせに、貴方は
はいはいと頭を撫でてくれる。
私よりも大きな手。そんな手から彼の温もりが伝わってくるようで、なんだかくすぐったかった。
そんな、優しくて、あったかい貴方が好きだったの。
ねぇ、貴方は今どこにいるの??
きっと、この世界のどこかにいるよね?
きっと―――――――――――――――
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