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「ごめーん、待った?」
慌てて美琴が走ってくる。
「遅すぎ何だよ、お前。」
吸っていたタバコを消して少し怒った口調で彼女に向かって言った。
「だから謝ったじゃん。」
「遅刻した罰として俺等のパシリな。」
「俺等ぁ?僕も入るの?」
「先に来てた奴の命令を聞くのは当たり前だろ?」
黎人は笑って言った。
「遅れたって言ってもたった五分じゃん!」
美琴がそう言って反対しようとするが黎人は聞く耳を持たない。
僕は昔と全然変わらない事に嬉しくなりながら、
二人の言い争いに入る。
「黎人、遅刻したけど、謝ったんだからパシリは言い過ぎ。」
「さっすが智也!「でも!…遅刻は許せない。」
「えっ?」
「僕だって忙しいのに皆と少しでも長く居たくて警部にお願いして仕事減らして貰ったんだから!
だから、僕等に奢ること。其れなら文句無いでしょ?」
「まぁ其れなら、パシリよりかは増だし…」
「じゃあ其れで決まり!」
「ふん、お前は甘いんだよ、相変わらず。」
黎人は不貞腐れて僕から背く。
「まぁまぁ、とにかく!皆揃ったことだし、何時も喫茶店に行こっ。」
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